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今回は『イップ・マン外伝 マスターZ』です。
一言で言って最高。オブ最高で。もっと早く観ればよかった!
ド兄ィへの信仰心は揺るぎませんが、正直『イップ・マン』本編より面白かったですたい!
なんの事前情報もなく観たので、ミシェル・ヨーにトニー・ジャー、デイヴ・バウティスタという異様に豪勢な顔ぶれにもド肝を抜かれましたね。デイヴに至ってはちゃんとバティスタボム使ってくれるし(;^ω^)
※当記事は2021年3月現在の情報です
イップ・マン外伝 マスターZ
2018年 香港
監督:ユエン・ウーピン
出演:マックス・チャン、デイヴ・バウティスタ
評価 A
本作は世界的な人気を誇るカンフー映画『イップ・マン』シリーズのスピンオフです。
シリーズ三作目『継承』に登場し、絶大なインパクトを放った悪役キャラ、チョン。
イップ・マン(って言うかドニ―・イェン)に果敢に挑み、そして敗れ、潔く負けを認めてただ去っていくその後ろ姿には敗者の美学がみなぎっていました。
ってなワケで本作『マスターZ』は、イップ・マンに負けてすべてを失ったチョンのその後のお話。
イップと覇を競った詠春拳を封印し、香港の下町で小さな商店を開くチョン。息子と二人、貧しくも穏やかな日々を送る彼。
しかし香港の町に悪が忍び寄るとき、弱き者を守るためチョンは再び拳を振るう!
…というお話です『マスターZ』。
『イップ・マン』本編から通底する熱き反骨魂は健在。虐げられし弱者へのエールを高々と謳うそのテーマには、周庭さんの逮捕で激震が走る今日の香港を思えばこそさらに強く響きます。
「相手が強いなら、大切なものをどれだけ奪われても黙って耐えるしかない…」という負け犬根性を粉砕するマックス・チャンの拳が冴えわたる!
ガマンにガマンを重ね、満を持して封印されし最強の拳を解き放つその瞬間は涙ナシには見られません。
「詠春拳…チョン・ティンチ」
カッコよ良すぎて死ぬ。
キャストが豪華すぎるのも見どころ。しかも見せ場がツボを押さえすぎ!
ミシェル・ヨーは『グリーン・ディスティニー』をどうしたって彷彿とさせる華麗な剣さばきを披露。
デイヴ・バウティスタはどっからどう見てもバティスタボムにしか見えない必殺技で重要キャラを抹殺。
トニー・ジャーは出番は少ないけど「スタイルは違うのに主人公とまったく互角」というシンメトリカルなバトルシーンがさすがの切れ味でした。
もうね、眼福。
ありがとう…それしか言う言葉がみつからない…( ;∀;)
先輩レジェンドを相手に一歩も引かないマックス・チャン。
カッコ良すぎて死ぬ。
なお本作『マスターZ』の監督は香港映画界における生ける神様、ことユエン・ウーピン。
ジャッキー・チェン…。
リー・リンチェイ…。
ドニ―・イェン…。
ユエン氏の"創ってきた"香港レジェンドに、マックス・チャンという新たな一人を刻んだ記念碑的一作として『マスターZ』は後世に語り継がれるでしょう。マジで。なおユエン氏の年齢的に考えて、マックス・チャンが最後の香港スターかも。
心からチャンの次作を楽しみにしています!『マスターZ』の続編でもいいんやで!!
今回の感想は以上です。
…そういえば『イップ・マン』シリーズ最終章のヴィランは待ちに待ったスコット・アドキンスだそうですね!
楽しみな反面「イコ・ウワイスは合流ならずか…」とちょっぴり残念だったり。
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